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月の満ち欠け

月の満ち欠け〈 前半 〉

普段なにげなく見上げる月。
皆様は月を眺めることはお好きですか?
月にどんなイメージを持ちますか?
たくさんの言い伝えや物語が存在しますが、
日本で身近なのは、月に映る「うさぎ」のお話ではないでしょうか。
そして、月は日によって様々な色や、形、大きさに見えます。
時にはとても大きい月だったり、まるで何かを予兆するような真っ赤な赤色だったり
「月」そのものが変わることはないですが、
自然現象によって姿を変えるというのは、とても不思議で面白いことです。
幼い頃、母が運転する車の中で、建物や木々の風景はどんどん移り変わるのに
なぜかお月様だけはずっと同じ位置でついてくることが、不思議でしかたなく
どんなに説明を聞いても、子供ながらに納得できなかった事を思い出します。
まるでお空で見守っているような月や太陽。

今回は月と地球の関係や人間の心と体への影響をクローズアップしていきます。

地球の大きさ 直径    12,742km
月の大きさ  直径     3,474km
太陽の大きさ 直径 1,392,700km

太陽は、地球の約109倍もの大きさ。
地球の大きさの約4分の1が、月の大きさですね。
太陽と比べると、月は400分の1
地球から見ると、月と太陽はあまり変わらない大きさに見えますが、
なぜでしょうか?答えは距離にあるようです。

地球からの距離
月       384,400km
太陽      1億4960万km

大きさと同じように、月の400倍も遠い場所に太陽があります。
そのため、月と太陽は同じような大きさに見えるのですね。
ちなみに月は、年に約3~4cmずつ地球から遠ざかっており、
見える大きさも、小さくなっているそうです。
大昔は、まんまる見ごたえのあるお月様だったことでしょう。
海に浮かぶ大きな月や、海面の輝きを想像すると心が躍ります。


次は「回転」についてです。

地球は地軸23.4度の傾きで、1日ひとまわり「自転」をしています。
24時間のうちに、時速約1,700kmという速いスピードで
地球一周分、約4万kmを動いているのです。

同時に地球は、太陽のまわりを1年かけて「公転」をしています。
それによって春夏秋冬、日々季節の変化が生まれます。

一方、月は地球のまわりを約29.5日かけて回転しています。
これを「月の公転」と呼ばれるそうです。

ここから今回のテーマ「月の満ち欠けと地球や人間の関係」にせまります。

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月の満ち欠け〈 後半 〉

月には「満ち欠け」があります。
新月を0として計算した日数を「月齢」と呼ばれ、満月は月齢15前後となります。

新月    月が太陽と同じ方向にあり、地球からは月は見えません(朔)
上弦の月  月と太陽が直行する方向にあり、右半面が輝いて見えます
満月    月と太陽が反対方向にあり地球側の面は輝いて見えます(望)
下弦の月  月と太陽が直行する方向にあり、左半面が輝いて見えます

月の満ち欠けは約29.5日の周期でめぐっています。
人間も月の満ち欠けによって、心と体へ影響し変化を及ぼすといわれています。

新月    新しい物事を始めると良い スタートに最適なとき
上弦の月  月が満ちてゆくと同時に、心と体へ栄養を与えるとき
満月    物事が完了するとき そしてまた新しい始まりへ
下弦の月  月が欠けてゆく浄化のとき 整理をしたり、ダイエットに適しているとき

満月は、興奮しやすく、イライラしやすくなるともいわれます。
思い当たるときは、満月のせいかな?と半信半疑に、気を沈めるのも良いかもしれません。

出産率も満月や新月の日に多いという統計があるのは有名です。
動物界の出産や産卵も同じように、人間以上に自然界と密接に繋がり生命活動がおこなわれます。
特に、海の生物については月の満ち欠けと生命活動の関わりが顕著にあらわれるようです。


自然界では、樹液の流れと月の満ち欠けが影響しているそうです。
新月の日は、樹液は下降し根部に集中、上弦の月に向かい樹液は上昇、
満月の日は、樹液は葉や花へ集中するそうです。
そのため、乾燥させる食材は、新月に収穫をおこない、
みずみずしさを味わう食材は、満月に収穫することが良いそうです。
根菜類は地上下に実りますので、新月に収穫することで、より美味しくいただけるといえます。

また「新月伐採」といわれる伐採方法があったり、
種まきは、満月に近い時期におこなうと良く育ち、実を多く結ぶといわれたりもするようです。

女性は月経がありますが、月の引力が地球上の「液体」へ与える影響はとても大きいと分かります。

海の「潮の満ち引き」では、月の引力が関係していますね。
月の見える側(満月)では月の引力で海面が持ち上がり「満潮」に、
月の見えない側(新月)では、月の引力は弱く水は取り残され、地球の自転の遠心力が加わり満潮になります。
月と直角の方向(上弦、下弦)では、月の引力に海水が引っ張られ「干潮」となります。

淡路島の南では、鳴門の渦潮が有名ですが、
満月と新月の満潮時には、潮流が最も激しくなり、大きな渦潮を見ることができます。


大人になり改めて自然科学についてふりかえると、
私たちの住む地球は、当たり前のような不思議に溢れていますね。

このような自然界のリズムを少し意識すると、自分の体調や心の状態、
生活の中の小さな変化に寄り添い、自然と順応しやすくなることも多くあります。

そしてなにより、自然のリズムに合わせる生活は、
毎回やってくるサイクルに、なぜか少しワクワクします。

皆様はどうでしょうか?
ぜひ、月のサイクルをいつもより少しだけ意識して
心や体への小さな変化を楽しんで暮らしてみていただけたら嬉しいです。
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